Tellurは、……現在色々物色中です。

「NOVA 2019年秋号」(大森望 責任編集、河出文庫、2019)

2019年8月28日  2019年8月28日 
よくわからないけど年に2回出すようになったのかな。2019年の春号は これ 。2019年のSFとしてはどうでしょうねぇ、ちょっと薄いかなーと思ったいたが、果たして秋号はどうなるのか。  最初の「 夢見 」(谷川浩子)は夢の出来事が入れ子になって、今は夢か現実か……系列の作品。小説の流れとしては理想的な夢か現実か作品であり、僕はこの手の作品は真面目に考えずに雰囲気で読むことにしてるので、夢か現実かわからない点ではなかなか良かった。  「 浜辺の歌 」(高野史緒)は二人称小説であると共に介護をテーマにした作品。老人1人1人に人工知能のコンパニオン(愛玩動物とか人形と…

「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」(マイケル・ドハティ監督、レジェンダリー・ピクチャーズ、2019)

2019年8月25日  2019年8月25日 
公開1週間後に見に行って豪華版パンフレットも買ってきた(なお、この感想文を書いたのは公開1週間後で、ブログに載っけたのは何でこんなに遅くなったんだろ)。……うん、ある程度感想も耳に入ってきて豪華版買うべきかなと迷ったが、買ってしまったのだ。  今作の売りはゴジラがいろんな怪獣と戦うことだろう。平成ゴジラと比較してる人もいた。出てくる怪獣はマンネリで、ストーリーと設定だけ多少現代的になっているという意味では、良くも悪くも平成ゴジラの現代版的な内容であり、2014年ゴジラを見た衝撃は超えていない。  個々の要素を見ると、映像は、2014年ゴジラやパシフィ…

「ヘンゼルとグレーテル」(日生オペラ2019夏)

2019年8月25日  2019年8月25日 
日生オペラの「 ヘンゼルとグレーテル 」を見てきた。色恋沙汰のオペラには飽き飽きしてたので、すっごく楽しく見れた。タイトルがタイトルなのでお子様客か多かったが、若い内からこんな豪華な演劇を見られるなんて羨ましい。開演前にオーケストラ壇を眺める子供たちは純粋で和んだ。やはり初心を忘れてはいけない。  子供と言えば、やはり題材的にか、演者も今までのオペラに比べて子供が多かった。コーラスの子供たちはカーテンが閉まるときに這いつくばって手を振ってて、天真爛漫で可愛かった。ついでにヘンゼルグレーテルに比べると声の高さが全然違ってて子供の声ってやはり大人とは全く違う…

「京劇西遊記2019~旅のはじまり」(上海京劇院)

2019年8月25日  2019年8月25日 
京劇西遊記2019~旅のはじまり 」を見てきた。  京劇はなんとなーく好きで、独特の中華音楽と歌声と派手なアクションに惹かれたのである。というか、アクションと歌さえあれば別に京劇じゃなくても良いのではと問われると否定出来ないのだが……。  今作は西遊記だ。やった! 西遊記! でもおなじみの沙悟浄と猪八戒が出る前のシーンが演じられる。残念! でもその代わり(?)観音菩薩様が出るぞ、やっほい! よくわからんが、観音菩薩は実写化するとなぜか女性となることが多いので(原作はたぶん男性として描かれてると思う)、本公演でも期待していたのだ。京劇に出てくる女性役の…

「けむりの軍団」(劇団 新感線)

2019年8月25日  2019年8月25日 
この間、「けむりの軍団」を見てきた。劇団新感線の作品は2回目。派手で面白い。  ちょっと気になったのは音量。オープニングの音量がやたらに大きく、耳が痛かったのだが、もう少しボリューム調整してほしかった。  また、「 魔界転生 」でも書いたけど、やはり時々セリフが聞き取りにくくなる。僕は芝居をあまり見ず、映画との比較で喋り方について書いているが、演劇あるあるなのだろうか。  上記2点は些細なことで、舞台そのものは素晴らしかった。パンフレットによると地味なチャンバラにした的なことが書かれているが、これが地味なんだ。役者が縦横無尽に動き回り体全体を使って斬る仕…

「GODZILLA 決戦機動増殖都市」(静野孔文監督・瀬下寛之監督、ポリゴン・ピクチュアズ、2018年)

2019年8月25日  2019年8月25日 
多少マイナス面を込めた感想を書いた 1作目 の続編。  前回は主人公がダメ軍人であると書いたが、今作も相変わらず。もしかしたら製作者は次から次へと状況が悪くなる主人公に可哀想フェチを抱いて作っているのかもしれないが、僕から見ると頭が悪すぎて悪口しか出て来ない。  今作の教訓は、司令官であるなら極力全てを理解しておくことの大切さだろう。よくもまあ詳細のわからんナノメタルとかいう物質を戦術の中心に据える気になったものだ(テクノロジーに反逆される物語はジュラシック・パークやターミネーターも同様だけど、この2作はもう少し知性のある作品だと思う)。というか、ナノメ…

「三体」(劉慈欣 著、大森望・光吉さくら・ワン チャイ 訳、早川書房、2019)

2019年8月25日  2019年8月25日 
これ、昔めっちゃ褒めまくった短編「 」の出典元なんだけど、こんなのだったのかと拍子抜けした。「円」は普通の歴史(SF)小説だと思っていて、だから評価をしたのだが、まさかVRゲーム世界の出来事とは思っていなかった。ゲーム世界だから歴史上の人物が人力で演算しててもおかしくないよね。  のっけから少しけなしてしまったが、中国で大ヒットし、ケン・リュウによって英訳されたらアメリカでも非常に売れたとんでもない作品である。日本も面白いとの前評判が煽りに煽られ、一種のブームになったと思う。単なるSFだけではなく共産主義など現中国の問題とも絡まった作品らしく、そっち…

Warcry

2019年8月14日  2019年8月14日 
去る8月12日にジャイホビでウォークライを初めて遊んだ。ピッチバトルルールで4回回した。こちらはサイファーロード。  全体的な感想としては、 ・ウォーバンドは2つほど持っていったほうが気分転換できて良さそう。さらに、1つのウォーバンドでもメンバーチェンジができると色々な戦術が取れて楽しそう。 ・初期配置・テレイン・勝利条件・特殊イベントをカードで決める方式は思ってもみなかった不思議なカードが出たりして楽しい。カードによっては敵と戦わない方が良かったり、長距離レンジ攻撃ができなかったりするため、戦略単位でいわゆるTake All Comers系の編成を…