Tellurは、……現在色々物色中です。

「新世紀エヴァンゲリオン」(貞本義行、角川書店、全14巻)

2015年2月19日  2017年2月24日 
できれば10年前に完結して欲しかった作品。  2014年末頃にマンガ版のエヴァ最終巻が発売された。 売れ行きは良かったようで、 本屋に行くペースが不規則な僕も気合の入ったポップや棚積みを見 て知った。  早速買って、ついでに全巻通して読んでみたが、 思ったよりもワクワク感がなかった。 劇場版2作の情報を知っているからだろうか。  確かに、高校生・ 大学生の頃に一気に読んでいたらとんでもない作品だと思えたかも しれない。 エヴァは今でもキリスト教の小ネタとか劇中のアートワークとか深 読みできるポイントが多い。読者・ 視聴者の心に引っかかりを与え、 単独では背景の分からない膨大な情…

「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」(2014)

2015年2月19日  2017年2月24日 
コメディという前評判のみを聞いて見に行った。 某映画館では1月下旬に公開されたのに2月中旬で公開終了となっ てしまう。皆がミュータント・タートルズに並ぶ中、 たった1人この映画を見た。  座席に座ると他人の会話が聞こえる。吸血鬼について一席ぶつ人、 ホラー映画について延々と語る人、 パンフレットを見ながらツッコミを入れる人。 その内の半数弱が女性であったことに驚いた。 話の内容は非常にマニアック。そうだよな、 この時期にこの映画を見に来る奴は変人だよな。 何で僕はこいつらに囲まれたのだろう。  映画が始まると普通の映画と異なることに気付く。そう、 この映画はフェイクドキュメ…

「0ベース思考」(スティーヴン・レヴィット&スティーヴン・ダヴナー、ダイヤモンド社、2015/2/13)

2015年2月19日  2015年2月19日 
最後の章にこう書かれている。 「ウィンストン・チャーチルは、じつは歴史上最も偉大な『 やめちゃった人』でもある。」 (略) 「どんなに希望のないときでも、 チャーチルはヒトラーに1ミリも譲歩しなかった。」 (略) 「チャーチルが本当に必要なときに最後まで戦い抜く、 不屈の精神を培うことができたのは、 それまでの長い年月のあいだ、 いろんなことをやめた経験があったからなんだろう。 そうするうちに、何を捨て去るべきか、 捨て去るべきでないかを見きわめる目をもつようになったのだ。」 (pp.271-272)  この文はウィンストン・ チャーチルが第二次大戦でヒトラー率いるドイツに徹底抗…