2007年10月16日火曜日

『バージェスの乙女たち』の感想文

『バージェスの乙女たち ディノミスクスの章』
著者:蜈蚣Melibe
出版:三和出版
ISBN:ISBN4-88356-021-X
価格:980
発行:平成10/05/15

『バージェスの乙女たち アノマロカリスの章1』
著者:蜈蚣Melibe
出版:三和出版
ISBN:ISBN4-88356-031-7
価格:980
発行:平成11/04/20

 本当は三冊あるはずですが、見つかったのはこれだけです。
 さて、「エロマンガ」というジャンルは相当広いですが、恐らくこの人が極北に位置するでしょう。氏賀Y太よりも確実に向こう側へ行ってますね。基本的に氏賀Y太はグロいだけで、「こういう世界もあるんだよ」っていうのをあらかじめ知っていたら衝撃はありませんからね。
 しかし蜈蚣Melibeの『バージェスの乙女たち』シリーズは徹底的な人体改造を氏賀Y太の読者とは反対方向の人へ向けて(つまり一般の人)書こうとしているため、違和感が出まくりです。人体改造っていう向こう側のネタを一般の人へ向けて描くだけでエロマンガの限界のラインに立ってしまうのは面白いことです。
 内容は先に書いたとおり人体改造。

未来の世界、有機人形という戦闘用、性交用の人工生命体がいた。主人公は人型の有機人形を改造する医師バージェスとその愛人で有機人形であるアノマロカリス。アノマロカリスは娼館ユグドラシルに捕らえられ、バージェスは単身助け出す

……はずなのですが、なぜか全然ストーリーが進んでません。個人的には『ファイブスター物語』とならぶネタになるかと思ったのですが(蜈蚣MelibeもFSSについて言及している)、まああれだ、FSSでファンが「もしかしたらコーラス独立戦争篇~A.K.D.崩壊篇~アマテラス、ラキシスを求めて旅立つ篇は永野護が飽きて描かないんじゃないの? 」と危惧するのと同じように「もしかして蜈蚣Melibeは本編描いてくれないんじゃないの? 」と僕は不安に思います。いや、肉体改造有機人形のストーリーは興味深いことは確かですが、メインストーリーが始まらないのは如何せん。
 あ、そうそう、先ほどエロマンガと描きましたが、これは紛れもなくエロマンガです。何て言ったって、エロをちゃんと描いてますから。フラミンゴ組として並べられることも多い人は駕籠真太郎ですが、駕籠真太郎は性交をギャグというか悪趣味な笑いとして描いています。しばしばスカトロと混ざることからも分かる通り。
 とりあえずどうでもいいことですが、蜈蚣Melibeは仮面に対し何か思い入れがありますね。
蜈蚣Melibe