2020年12月31日木曜日

はじめに(2016/Dec/29更新)

 *Internet ExplorerとGoogle ChromeとFirefoxでの表示確認済。ただし、Firefoxだと一部の表示が乱れます。*

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2017年12月12日火曜日

神栖→銚子ポタリング



 2017/11/26(日)に行ってきた。自転車の試し運転。片道20kmなので往復40kmを慣らす目的だったが、終わって調べたら片道30km前後あったんだ。疲れるはずだよ。
 基本的に神栖・銚子は田舎なので歩道を歩く人も走る人もいない。そのため、歩道を自転車で走って安全に通行する予定だったのだが、歩道がガタつくことガタつくこと。脇道や駐車場が多く、車道より一段高い歩道はそのたびにアップダウンを繰り返す。アップダウンごとに自転車からお尻にダメージが……。途中から素直に車道を走ることにしたのだった。乗ってる自転車のサドルは安物メッシュタイプで、パッド入りショーツ掃いてるけど、ショーツだけではダメだった模様。
 それにしても僕も車運転するから路肩走る自転車が邪魔なのはわかるけど、仕方ないんだよ。いつか市役所に自転車道路の整備を投書しようかしら。

 神栖の中でも市街地に近ければ道路が快適なのだが、周縁に行くに従い、3車線が2車線に、2車線がとうとう1車線に、そして路肩も狭く、ついには歩道がやっつけ仕事になる。あまりにもアップダウンが激しく狭い歩道は歩く人も大変だと思う(歩く人はいないけど)。そんな国道124号を真っ直ぐ行くと見えてきた銚子大橋。車で通る時、歩くと景色が良いだろうなといつも思っており、晴れてたこともあって確かに良い感じの光景だった。だが向かい風が激しく疲労が溜まる。ここで初めてウィダーinゼリー……ではなく、どこかのスーパーのPB品を飲む。美味い! 脚を休めたこともあり一気に回復した気になる。このまま銚子まであと少し。

 とは言え、銚子に来て何するかなんて決めてなかったのだ。シャッター街が多くお店も締まってるし、どうせだから犬吠埼まで行こうかと思っていると、どこからかお囃子と掛け声が聞こえる。飯沼山の圓福寺でお祭りやってるみたい。まったく知らなかったのだが、「黒潮よさこい祭り」というものがその日、開かれていた。ついでに「鯖サミット in 銚子」というイベントも。お昼は鯖だと決め、近くの「七兵衛」というお店で鯖漬丼定食と鯖の漬け刺し身を食べる。美味い。テレビでも紹介されたらしく、鯖がトロトロのフワフワで、シメ鯖しか食べたことのない人間にとっては目から芽が飛び出そう。
 そんなこんなで1時間近く休憩し、家に帰ろうと思い立つ。またあの距離を走るのか……。少し挫けそうになるけど、そもそも挫けても帰る手段がないのだ。恐る恐るサドルに座ると思ったほど痛くない。これなら、と走り始める。

 帰りは地獄だった。向かい風の上に歩道を走るとアップダウンでお尻に激痛。軽めのメッシュサドルだったが、クッションを被せようと誓った。休み休み乗れば良いのだろうが、おおよその時速を調べようと思ったため、休憩なしで走る羽目に。それもあって片道30kmを2時間で行けることがわかった。時速15km。クロスバイクに比べると極めて遅い(そういや数台に抜かされたし)が、こんなもんだろう。ついでにサドルの高さとハンドルの位置を色々変えていたら、フィットする体勢が見つかりびっくり。これなら走るのが楽になる。
 帰りの途中で柿を買い、泣きながら走って家に着いた。途中から筋肉痛でその後は昼寝。

 出発時間は9時→現地到着時間は11時、現地出発時間は12時→帰宅時間は14時。
 こんなもんか。もっと長い距離を走る時は休みを入れるので速度が下がると思う。というか、30kmの長さでも数回はお尻を休ませる必要があると思った。
 買ってきた柿が美味かった。

 銚子には車では行ったことあるが、お店一軒一軒をを眺めるくらいの速度で行ったのは初めてだった。神栖市の道路沿いの小さい店、ひっきりなしに車が大型車が通るせいでタイヤの後が陥没している国道、銚子市の店舗は多いけど閉まっている町並み。そして外を出歩く人もあまりおらず、すれ違ったのはロードバイカーか年寄りのみ。工業地帯とは言え、地元の人は少なくなっているのではないかと思わせられた。実際、一応でっかい催しがあったにも関わらず、出店や空いている店がほぼなく、七兵衛に行ったのも魚料理が食べられる店を探した結果だった。踊りの演目が行われている目の前なので空いてて当然だったのだが。そうかと思うと、国道では車がどこからともなくたくさん行き来しており、地元でお金を落とす人はあまりいないのではないかと考える。こう書いたからと言って解決策はないんだけどね。日曜の12時近くなのに寂しいなと思っただけ。
 その夜から鼻水が止まらない。外に長くいたから秋の花粉症でも発症したか?

文学フリマ東京に行ってきたよ

 去る11/23(木)、読書会で知り合った人々と共に文学フリマへ行ってきたのだった。同人誌即売会は2、3回行ったコミケしか知らないけど、コミケよりも人は少なかった。これには好印象。コミケの極端な混み具合は行く気が失せるからなあ。あれを見ると人混みが嫌いな人はネットができて良かったね、と本当に思う。

 さて、文学フリマ……まあ、活字本なんてそうそう立ち読みで買いたいか否かなんてわかるわけはないから、買い手としては一か八かで適当に購入ってことになる。立ち読みもあまり長めに読むのは気がひけるからなあ。でも立ち読みしてくださいって気軽に声をかけてくれると、多少こちらも気軽に試し読みが出来るので良いのではないか(気が弱い僕みたいな人だと試し読みしたら大抵購入しちゃうし)。
 ジャンルとしてはやはりラノベ・キャラクター小説系は多いと思うが、評論その他も中々多い。

 中でも驚いたのは特殊装丁本の多さ。かなり格好良い本があったけど、あれって自分で作ってるのかな。普通の文庫や単行本だったら印刷所が作ったとわかるけど(綺麗だが味気ない)、へんてこりんな装丁はまさに同人の醍醐味だと思った。
 今回、絵本系は多くなかった印象で今度行くなら絵本&特殊装丁本を買いたいなあ。

2017年12月5日火曜日

「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」(トラヴィス・ナイト監督、スタジオライカ、2017)

 巧みに抽象化された日本風冒険物語と言ったところか。
 2017年も色々な映画が公開され、よくできた作品も数多かったが、日本人の何割かはこの映画を傑作級として挙げるに違いない。そのくらいよくできた映画であった。
 よく言われることだが、海外の人が作った日本風とは、日本人が見て何らかの違和感を覚えることが多く、この映画はほとんどそういった部分がなかったのが評価のポイントである。何も知らないで見ていたら、スタッフロールで思ったより日本人が少なくて驚いたよ。ちゃんとリサーチすればこれくらいのものは作れるのね。

 さて、冒頭で「巧みに抽象化された」と書いたが、細かい所ではなんちゃってジャパニーズだし、歴史的固有名詞を明言しないから違和感を減じている面が実はある。そもそも月から来た暗殺者姉妹は外見も動きもなんか違うと思った(これは僕の感性の問題かもしれない。ところで彼女らが被っているマスクは能がルーツ?)し、彼女らが序盤で放つ技は映画が始まる前の予告で見たマーベル映画っぽくて日本風アクションには合わないと思う。世界観がここまで日本風だと普通にチャンバラした方が格好良かったと思うんだ。
 また、序盤に主人公が近くで暮らしている村は、家が一箇所に集まり、その周りを田畑が広がる作りだったけど、あれってヨーロッパ風の作りじゃない?(と思ったが、多少調べた限りだと日本でも家が一箇所に集まるところもあるっぽい……けど僕には違和感があったよ)。
 まあ揚げ足を取り始めるとキリがない。そもそもこの作品の良さはそれら個々の描写の正確性ではなく、全体をちゃんと日本「風」に仕立てたということにあると思う。例えばBGMもオープニングは洋楽器のオーケストラで不安を感じたが、物語が始まると和楽器で行われ、しかもメロディは洋風なので非常に聞きやすい。そうなんだ、僕は純粋な雅楽や日本音楽のメロディが合わなくてね。その意味で本当の日本ではないと言われるかもしれないが、それは僕が上でいちゃもんを付けたのと同じことである。それよりも現代では馴染みがある洋風のメロディにした判断を評価したい(余談だが日本語吹替版の主題歌は吉田兄弟が担当しているらしい。聞きたかった!)。

 ストーリーは普通の冒険物語かと思いきや、ついには物語論にまで展開してしまう! ツイッターでは「怪物はささやく」に視聴後の感覚が似ていると書いたが、見ている最中から明らかに不条理で裏の意味がありそうな「怪物はささやく」に対し、本作は普通のアニメ映画としても楽しめ、それで物語の意味さえも考えさせられる作品という違いがある。やられた。もう1回最初から観なければ。確かに言われてみれば猿とクワガタムシが両親だったというのは(特にクワガタムシ)は伏線が張られていた。あのクワガタムシのセンスは日本人からしたらどうかと思わんでもないが、それはともかく、あんなにあからさまにハンゾウ所縁のものがあってハンゾウじゃないなんてことはないよね。クワガタがハンゾウだったと言われた時は驚いたが思い出すと突飛ではない。物語論も押し付けがましくなく、映画に合っていた。それについては色々な人が優れた考察をしているので割愛。

 何よりも驚いたのは映像の美しさ。オープニングの大波の中漂う小舟。序盤の折り紙が折り紙として切りつけたり炎に見立てた紙吹雪を吹く発想。エンドロールでも撮影風景が流れたがしゃどくろが暴れるシーン。中盤の猿VS月の暗殺者の狂ったようなカメラワーク(これもストップモーションで撮ってるのか……)。そして闇の中を照らす灯篭流し。実のところ、僕は灯篭流しを見たこともないわけだが、それでも確かにこの作品のビジュアルはアートのようにスタイリッシュである。むしろ、この作品で美しかったところが日本の美しさと逆転して捉えることもできよう。将来、古き日本の風景を直体験していない世代なんかは、こういう海外での記録から日本の良さを感じ取るのではないか。そう思えたほどで、たぶん日本人以外にも映像の美は伝わると思う。

 僕が見たのは字幕だったが、途中でさ行のダジャレ掛け合いがあるけど、それも違和感なく訳せられていてグッド。翻訳にも恵まれて素晴らしいなあ。どうやら吹き替え版も声はバッチリ決まっているらしかったし、やっぱ吹き替え版も見なけりゃならんのか。
 そう、今まで長々と書いたが、この作品はとにかく見なければ始まらない。見て、これがパペットを使ったストップモーションだと知って、それでまたこの作品のすごさに痺れよう。



 1点だけ不満だったのは、登場人物の造形が細目&つり目気味であったこと。えー、日本人ってあんなにつり目に見えるんですか? 最近はこういうのを読んでいるので気になってしまうのだ。もちろん、浮世絵に描かれる美人は細目なんだけど、この映画では日本人という記号として表現してるよね。特に猿は普通のハリウッドアニメ目なわけで。製作会社の1作目(「コララインとボタンの魔女」)や2作目(「パラノーマン ブライス・ホローの謎」)とキャラデザの違いに驚くので、この製作会社だけでなくハリウッド全体はもう少しマイルドに表現してほしいなと思うわけである。

2017年12月4日月曜日

ちまたで話題の1980円ホテルに泊まってきたのじゃ

 半端なカプセルホテルやネットカフェ、ビデオボックスが泣いて謝るという(僕の感想)1泊1980円。その名も「1980円ホテル」! 物は試しと泊まってきた。ちなみに写真はない。

 2017年12月2日(土)は東京に行く機会があったため、事前に予約をしていた。そのため当日予約なしで行って宿泊出来るかは不明。最寄り駅は日比谷線入谷駅でそこから歩いて10分近く。公式の地図はコレかな。ぶっちゃけ立地は悪く、雨の日に荷物を持って歩くのは辛い。そして近くにはコンビニが数件、あとは吉野家と松屋と地元のスーパーしかなく、ファミレスは元よりハンバーガー系のお店がないので夕食には期待できない。
 何でのっけから否定的な面を語ったかと言うと、コンセプトは狭いけど清潔・快適・無駄なものを省き、その分安いとしている。僕もその心意気は素晴らしいと思う。恐らくホテルとして1番無駄なものが立地かもしれない。夕食や夜遊びは東京の真ん中で行い、寝る場所だけあれば十分、という人も東京に来る人の何割かはいると思う(そういう僕もそうだし)。確かに駅から歩いて1分だったり、周りに24時間営業の店があれば快適だが、でもそれいつも使う? ホテルに泊まるときだけでも我慢できない? と考えると、この立地は仕方ないかなと思えるのだ。

 さて、このホテル、僕はダイヤモンドの記事(「10泊しても2万円!東京「1泊1980円ホテル」に行ってみた」で知ったが、連泊向きらしい。さもありなん、自分の部屋というかカプセルに案内されてまず驚いたのがロッカーの大きさ。完全にウォーキングクローゼットと呼べそうなほどだ。縦は天井まで、横は男性肩幅より広く、奥行きは1メートル近く。十分に荷物とかも置けてますます連泊向きと思われる。ただしロッカーの鍵は普通の鍵1つなので個人的に不安があった。何らかの対応が必要だと思う。
 僕は今回、9階フロアの上段のカプセルを割り当てられた。フロアは1階~9階まであって、そのうち6階のみが女性専用。8階が男性シャワーブース。で、なぜかエレベーターは8階までしか通っておらず、9階は8階から階段……。んん、何かあったのか? と多少不安になった。各フロアはトイレ・洗面部屋とカプセルとロッカーが乱立する大部屋の2つのみ。大部屋は意外と通路が広く、上に書いた自分用の大きなロッカーの隣が自分のカプセル。カプセルは上下2段になっており、僕の場合は上段のカプセルだった。

 アメニティや設備は簡素で、カプセル内には備え付けのベッドマットの他にシーツと毛布と低い枕のみ。枕は柔らかすぎでクッションかと思ったよ。そして歯ブラシとフェイスタオルは受付隣からセルフサービスで借りるのだが、無料で借りられる。え、無料? そう、このホテルではバスタオルは有料なのである。確かに旅行者も連泊者もバスタオルくらい用意するだろうしな……と考えてみると、バスタオル無料の意味もないと思う。僕みたいな仕事の人が苦労するが、そのかわりフェイスタオルは何枚持っていっても大丈夫そうなので(未確認。もしかしたら怒られるかも)、フェイスタオルで体を拭いたらどうだろう。ちなみに僕はフェイスタオルを3枚ほど借りて枕を高くした。
 そうそう、バスタオルで思い出したが、ドライヤーは無料で備え付けられている。が、ひげ剃りは有料みたいであり、さらにシャワーブース内には石鹸やシャンプー・リンス類はない。これには参った。今回は冬ということもあり仕方なくお湯のみで体を洗ったが、泊まる予定の人は石鹸くらいは持っていったほうが良いだろう。なお、バスタブは有料らしいが、そりゃ当然だと思う。
 一応共有スペースはあるとのことだが、行ってないので不明。正直、このホテルのコンセプトを考えるとなくても問題ない……ゴニョゴニョ。でも各フロアに自動販売機があるのは良かった。それも意外と安い(500mlポカリスエットが110円!)。でも入谷駅近くに地元スーパーがあって、お茶なら500mlで60円くらいだった。

 普通のカプセルホテルだとカプセル内にテレビがあったりするが、ここは清々しいほどベッドマットとヘッドライトのみ!
 なのだが、このカプセルが非常に難がある。下段のカプセルの構造はわからないからさて置くが、実は上段のカプセルは天井まで仕切られてないのだ。カプセルの仕切りは天井から下に20cm前後は完全にオープンになっており、夜間どこかのカプセルでヘッドライトを付けると天井に反射して明るくなる! これには参った。しかもカプセルの入り口はカーテンということもあり遮音性が悪く、夜中に来る人や朝早く出る人のゴソゴソが聞こえてしまう。十分な睡眠が取り辛かった……。
 恐らくちゃんとしたカプセルホテルだと、カプセルごとの換気や温度調整が一応はされているはず。確かビデオボックスもちゃんとした個室になっているかな(ビデオボックスは遮音性が命だから当たり前か)。つまりこのホテルのカプセルは換気も室温もあまり得意じゃないっぽい。個人的には睡眠が浅くなるから致命的な欠点だと思う。
 ついでに言うと、ベッドマットが固いこともあって眠れなかったが、これは個人の感想です。

 というわけで、手放しで褒めることはできない。さきほどから音が、光が1つ覚えのように言っているが、遮音性と遮光性の悪さはかなり気になるレベル。僕は1泊3500円くらいのカプセルホテルホテルだと十分満足して眠れたが、ここは難しかった。
 これから泊まる人はそこら辺を考えて決めたほうが良い。一応耳栓を貸し出すらしいが、目覚ましが聞こえなくなるし解決策からは程遠いのでは?
 とは言えコンセプトは十分に応援できるもののため、改善するところはして繁盛して欲しいと思っている。次に泊まるなら連泊する時で快適睡眠用の荷物が必須かな。

2017年11月20日月曜日

「GODZILLA怪獣惑星」(静野孔文監督・瀬下寛之監督、ポリゴン・ピクチュアズ、2017年)

 3部作の1作目なんだね。パンフレットを読むまで全然知らなかった。だからラストシーンがあんなのだったのか。

 今作のゴジラは「シン・ゴジラ」とは方向性を変えて非リアルな方向性にしたとパンフレットに書いてあった。その目論見は大成功だろう。ツイッターで流れた感想に、「シン・ゴジラ」の方が云々というものがあったが、まさにこのような感想こそ製作者は待っていたと思う。
 そもそもゴジラシリーズは好きな作品が人によって異なれど、極めて空想特撮的であり、大人から大人気のVSビオランテですらスーパーX2が出てきて抗核バクテリアだのサンダーコントロールシステムだのワクワクするようなガジェット満載の作品なのだ。むしろ「シン・ゴジラ」が必要以上にリアルな、リアリティがあるという評判になったのは今後のゴジラ作品にとって不幸だろうと思う(既に言われてるかもしれないけど、人間サイドがあんなにリアルなのに戦車の一斉砲撃で倒されないってどういうこと? ってなるよなあ。特に今回の「GODZILLA怪獣惑星」で物理攻撃が効かない理屈が説明されていただけに。)。

 とは言え、今作で出てきた宇宙人だが、エクシフ星人(?)共はともかく、ビルサルド星人(?)はもう少し異星人っぽくして欲しかった。パンフレット見るまで黒人だと思ってたよ。っていうか、今作は黒人って出てきてるのか?
 実のところ、個人的には異星人が異星人っぽくたって別に問題はないと思っている。「スター・ウォーズ」は色んな人型異星人が出て来るが、だからといってシリアスさは損なわれていないし、むしろ仮面を被った悪役というギャグのような設定も普通に描けているではないか。キグルミショーでなくとも、「ガーディアン・オブ・ザ・ギャラクシー」とかアメコミ映画とか、非現生人類がそれなりのリアリティで動いているので、もう少し冒険してても良かったと思う(むしろリアルさを求めるならフジツボ型生命体みたいなコテコテの異星人にした方が良かったと思う)。


 さて、映画の内容だが、この作品から学んだのは怒りを感じたときこそ頭を冷やす重要さ、損切りを決断するのは大切ってことである。
 実は僕は、主人公が終始私怨で戦ってるように見えて終始感情移入出来なかった。実際問題、予期せぬ野生怪物が現れ被害を出した時点で撤退すべきなのに、そのまま作戦続行なんて勝利を放棄してるとしか思えない。ゴジラの恐怖を実体験した世代も少なそうだし、若い人らが焦って既存の秩序を変えようとして失敗した感がある。地球に降りるときから人員、装備が足りないだの何だの言ってたからなあ。
 とは言えわざとなんだろうな、と思う。主人公の行動に観客がツッコミを入れること前提というか。主人公の突飛な考えに対しろくな反論もなく、なし崩しに承認され、必要以上に頼りにされているわけで、観客としては主人公の考えを冷静な視点から眺める構図になっておる。


 という訳で、3部作の1作目だからか、設定も物語的にも物足りない点は多い。それでも「シン・ゴジラ」の呪縛を断とうとし、またアニメらしくゴジラ伝統の空想SFモノに回帰したのは良いことだと思うのだ。
 そうそう、今回のゴジラ、ゴジラに攻撃が通じないのも不思議な能力を持ってるのも、長い時を生きてる(?)のも、巨大化するのも「ゴジラだから仕方ない」と納得できたので、ゴジラである意味が十分にあったと思いますです。

2017年11月17日金曜日

「グウェンプール:こっちの世界にオジャマしま~す」(クリス・ヘイスティング、ヴィレッジブックス、2017)

 海外コミックを買う中で、DCやマーベルもの(いわゆるスーパーヒーローもの)は避けていた。だって世界観がわからないんだもの。日本で言うとガンダム世界みたいなものだと思う。詳しくない人からすると、同じような主人公が何体もいて、敵も同じような連中で、世界設定も同じようなもので、基礎知識が欲しいけど何読めばわからないってこと。
 さらに海外コミック特有の設定を省きがち(ここは日本のマンガがくどすぎるのだ)なのが世界観の把握できなさを加速させる。
 そのため、スーパーヒーロー系なら細かい設定を知らなくても雰囲気だけで理解できそうな「ザ・ボーイズ」のような捻った作品しか買わないのだ(「ザ・ボーイズ」はまだ完結してないので感想を書かないが、海外コミックは途中で邦訳打ち切りの可能性があるから、そろそろ感想文を書くべきだろうか)。そして「ザ・ボーイズ」後はそこまでスーパーヒーロー物を買わないだろう。

 と、思っていたが、いきなりコレだ。「グウェンプール」。表紙を見て、スーパーヒーロー関係ってことがわかったけど、あまりにも日本マンガ的なタッチで、アメリカ人のオタクがついにマーベルかDCで描き始めたのかと思ったのだ。それもデッドプールのパロディを。名前などからしてどう見てもデッドプールだったので、お布施してやるべと思って注文してびっくり。表紙詐欺かと思ったら中身も(一部分は)可愛い絵柄である(なお、海外の、特にアメリカのマンガは絵を描く人とストーリーを考える人が分かれてて、絵を描く人は数人で1チームみたいな構成をするので可愛い絵柄は全体の1/4くらい)。そして明るい! 「ザ・ボーイズ」とは大違いだ!
 そう、この作品で驚いたのはキャラクターの可愛らしさ。表紙の人以外が描いた回も色んなキャラクターに愛嬌がある。「ザ・ボーイズ」は可愛いキャラは弱いものを抱えているヒューイとフレンチーだけだったので、このきらびやかな世界に一気に引き込まれたのだった。

 とは言え中身はやはりスーパーヒーローもの。どうやらアメコミオタクの少女がアメコミ=スーパーヒーロー世界に行ったという設定らしい。そのためアメコミのネタを喋ったりするが、さっぱりわからん。わからなくとも絵を愛でてストーリーを読み進めるのに問題はないが、何となく寂しい。こんなことならちゃんとスーパーヒーローマンガも読んでおけば良かったかと思うんだけど、僕が本作を買おうと思ったのは「普通」のDCやマーベルでなさだったからなあ。「普通」の作品を買っても楽しめはしないだろう。
 また、海外コミックに必須の解説。相変わらず今月の新刊チラシみたいな形で本の間に挟まってるが、これ絶対に3年したらなくしそうだから、ちゃんと本文に綴じてほしいよなあ。それはともかく、解説を読んでやっとグウェンプールの立ち位置がわかった。いや、読んでもあまりわからん。取り敢えず、単発のキャラがパロディ遊びしてたらいつの間にかスピンオフになってたのか。スーパーヒーローものってどれもスピンオフのような気がするので、滅多にないことと知りつつもどのくらい凄いのかはわからない。とりあえず表紙のグリヒル氏が日本人ってことに納得。だから日本人好みの可愛らしさなのか。

 というわけで日本の萌え絵が表紙になったスーパーヒーローマンガ、アメリカでもこういう絵柄が徐々に受け入れられているのかと学ぶためにも買ったほうが良いと思う。

 次はリスガールだ!(また表紙買いかよ!)