2010年1月2日土曜日

「最後の性本能と水爆戦」(道満晴明)感想



 不思議な作品ですね。
 僕は道満晴明の描く女の子が好きなので、事前に内容を調べずに表紙買いしました。
 中身は非常に満足です。さすがに快楽天で奇想作家と言われる所以はある……ってこれは駕籠真太郎の感想なのかわからなくなってきますね。

 とりあえず内容を感じたい人はAmazonのサジェスチョンでも見れば良いと思います。「どれえじゃっきぃ」の本とか「変ゼミ」とかが挙げられているので分かる人はわかる。

 しかしこれって内容を書きようがありませんね。僕が好きなのは「ルルイエから来た少女」とヤクザウィングと「少年探偵団VS黄金伯爵」と「宴の支度」&「宴の始末」です。だからといって別に何か書きたいわけではありません。
 多分、道満晴明のマンガが好きなのは、可愛いんだけれど性的でないキャラクターが何かひたすらエロの周辺を弄り倒してどうしようもない落ちに持っていくところでしょうね。
・「ルルイエから来た少女」なんてキャラ萌えしかない作品で、村長のキャラクターに満足できなかった人はこの作品の印象などないでしょう。僕はこのマンガを読んだ時、委員長に次ぐ属性として天啓を受けました。
・「少年探偵団VS黄金伯爵」は昔の少年漫画的な体裁で少年探偵団のクライマックスを描いた作品です。こう書くと中々カッコいいと思ってしまいますが、中身は女装少年を取り合う男どもの告白。最悪です(褒め言葉)。しかもページが少ないから余計に投げっぱなしだし。
・「宴の支度」&「宴の始末」:女の子が可愛い割に全然エロくない稀有な作品。何でマンドラゴラを出した?
・「1972」:「ヤクザウィングである」。村上春樹の1Q8Qがジョージ・オーウェルの1984をネタにしているのは有名な話です。いわゆる管理型ユートピアへのアンチテーゼという奴ですね。「1972」に出てくるヒロインも満ち足りた日常からの逸脱と、それに対する帰還と新たな世界への旅立ちを描いています。ただし、このヒロインの場合は別に命に関わる問題でも何でもない、なんちゃって冒険でしかなかったりーと思いますが、こんなことは「1972」には全然関係ありません。「ヤクザウィングである」。

 駕籠真太郎が好きな人はこれも買ってみるといいかも。