2011年4月10日日曜日

効率プレイ

 新しい戦士を育成してたらなぜか細工スキルを消去してしまったので、昨日は1人家に閉じこもってスキル上げオンラインをしていた。いわゆる効率プレイという奴か。リアルでも天気が悪かったし、UO最高。
 こんな感じで完全なスキル上げ作業を行っていると思い出すことがある。

 旧UO日記に書いてあるとおり、僕はML中期に桜で半年遊んだことがあり、当時の仕様に合った効率のよい遊び方を色々伝授してもらった。と書くと初心者狩りに遭ったのかと思われるかもしれないが、強くなりたい・金が欲しいと僕が自発的に思ったときに最適な手段を教えてもらっただけだ。白豚の構成とかルンビ胴を安く譲ってもらったとか、DOOMで弓矢を集めてお金を稼ぐなどetc。
 そういった効率優先の遊び方を知っていたからこそ出雲での資産形成に役立ったし、趣味キャラでマッタリする楽しみも享受できていると言っておこうか。

 桜ではメインの狩場がイルシェナー誠実ゲート近くの巨人村であった。白豚キャラがシーカー持ちであったため、大して強くもなく沸き速度の速い巨人は美味しかったのだ。誠実周りが混んでいれば武勇ゲート近くの巨人村にも遠征した。もっとも、ペインテッドケイブ(MLダンジョンの原人洞窟)ボスのLurgが倒せないレベルだったが。
 ある日、武勇ゲートの方でサイクロプスウォリアーを倒していたときのことだ。確か自分1人だけだったのでゲイザーなど魔法を使う面倒な敵を隔離してサイクロプスのみを延々と狩っていた。その内にサイクロプスのパラゴンが登場したけど、普通に倒すことができた。気がつくと、いつからか僕の姿を見ていた人がいた。あーそろそろ帰り時かなー、と思ってたらその人に話しかけられた。すごいですね、強いですよ、私なんてまだパラゴンなんて……と語るその人は装備だけなら僕とどっこいどっこいだった。回避胴を身につけていたし、まあ言うならばソウルシーカーを持っていないことが僕との違いであっただろう。
 彼と少し話をして、彼が復帰者だと言うこと、育成中であること、毒を入れた純戦士構成らしいということがわかった。ノーマルサイクロプスと戦う時も毒を入れて張り付いていた。彼とはそれ以降会うことはなかったが、その時の僕はネクパラとか白豚構成にすれば良いのに……と内心考えていた。でも今から考えると、毒を上げるときも家に閉じこもらずに実践で使い続けた彼は育成すらも楽しんでたんだろうと思う。

 この話に結論はない。かつての僕が感じた「ネクパラになればいいのに」は心の中で思うだけならそれはそれで構わなかった(彼のスタイルに干渉しない限り)。必要とされない限り手を出すことなかれ、されど乞われればヒントを教えるに留まれ。
 彼は僕よりもブリタニアの世界に「暮らしていた」のだろう。細工なら望遠鏡を100個以上作り、毒は数百回も塗り続ける理不尽さに不満を持つかもしれないけれど、その過程すら遊べたのかもしれない。いかにも、な古き良きブリタニア人。ひと通りのキャラ育成と資産形成が終わった後、僕はこのような人物に憧れを抱いたりした。いやまあ今も昔も憧れるだけで、スローな成長を楽しむプレイはやっていないが。

 ただし僕だって趣味キャラやまったりプレイは遊んでいる。というか、錬成装備も全キャラに用意できた今は狩りよりも、のんびりとした「生活」を楽しんでいるつもりだ。それは狩りに飽きただけだろう、なんて言ってはいけない。聞こえない。
 僕にとってのそれは、スキルがある程度上がってからでしか楽しめないだけで。これってもしかしたら僕のゲームに対するスタイルのせいかもしれない。ポケモンとかでも敵と味方のレベルが同じ位の緊迫感のあるプレイよりかは、手持ちのポケモンのレベルを上げまくり、新たな技や進化をワクワクして待ち、その上で俺tueeeeee! をしたいからだ。ポケモンの場合はUOと違い育ちきるのに時間がかかるから適当に上げてジム戦に望むだけである。
 そう考えれば戦士とかでスキルが育ちきるまで黒閣下とかヤマンドンとか倒しません、っていう人の心理もわかる。いや僕のことだよ、僕だけじゃないけど。レベルが上がるのに楽しみを見出すし、余裕のある戦いをしたいのだ。特にUOは数値上敵の方が圧倒的に強いのだから。

 もうある程度、結論は出ただろう。結局はゲームの楽しみ方だ。他のレベルゲー・ドラクエなどのRPGと同じで、「適切」なレベルで攻略することを好む人もいれば、レベルを上げてから攻略を開始する人もいる(ちなみに後者のことを「スカム」と呼んで嫌う人もいる。直リンごめん。……知らんがな。ゲームくらい好きに遊ばせてくれ)。それが何でUOの場合は「効率厨はLethal Poison!」みたいな思考に陥るかと言うと、UOは他のMMOと違って「生活」を全面に出しすぎたんじゃないかな。「生活」なんだから延々と部屋に篭って魔道武器片手にリッチ変身&マナコス40LRC100でエナジーボルトをバッグの中の金貨に向けて撃っちゃ不自然でしょw みたいに。商人・生産者の場合はもっと露骨に街頭に出ることを望まれる。修行? そんなことよりも他のプレイヤーに会って商売を行いなさい。初心者の町ヘイブンならば貴方の修行も兼ねることができるよ、と。しかし僕は世間知らずなので現代のリアル世界で一般人に毛が生えた程度の職人が(UOだとスキル60程度かな)彼の名のもとに商品を作り、販売している例を知らない。学生時代にパン屋でバイトしていたが、少なくともパン業界とお菓子業界は専門学校→チェーン店などでバイトや社員→独立とか弟子入りとか、のルートがあったと思う。中世でも職人は、まずマスターピースと呼ばれる作品を親方に見せて、それからギルドに認められて独り立ちをしたと聞く。UOのように1人ぼっちで引きこもってたわけではないが、修行とはそのようなものだろう。
 いやまあ、「修行」を嫌う人の気はわかるのだ。かつては王都ブリテンにスキルが低くても職人がいて、修理してもらうために並んでいた云々。かつては収入が少なかったからスキルを上げつつ稼がねばならなかった云々。僕もあの雰囲気に憧れたものだ。でもその時代は終わったのだ。戦闘も武具もインフレが起きてしまいスキルはできるだけ高みを目指されるようになった。家を持てるようになったのも引きこもり修行オンラインの幕開けかもしれない。正直しかるべき変化だと思うが。

 ってなわけで、僕はこれからも物欲オンラインを挑み続ける。まだ見ぬスタチューにレアアイテムが僕を待っている。資産がなくても遊べるけど、せっかくなんだからお金もアイテムもあった方が楽しいじゃん。
 桜で出会った毒戦士のような遊び方は僕にはできない。スキル上げの過程よりも、強い体で蹂躙するほうが好きだからだ。僕は僕のやり方でUOを遊びつくす。