Tellurは、……現在色々物色中です。

災害用の緊急持出し袋考察

2013年1月12日  2013年1月12日 
 年に一度しか行かないが、山歩きが趣味なのでサバイバルセットや災害時の持出し袋に興味があった。先の東北大地震では使わなかったものの、会社の机の中に家までの地図やブランケットなどをひと通り用意してあったのは心強かった。そんなわけで、そろそろちゃんとした緊急持出し袋を作ろうとしている今日この頃。家用・会社用・山歩き用と3種類作る予定だ。ちなみに山歩き用は家用の一部を流用するだけで済む省エネ仕様である。
 そのために色んなサイトを見て、緊急持出し袋に必要なアイテムを用意していたのだが――

皆さん用意するものが少し多すぎませんか?
 
 僕は家用には登山リュック(25リットル)に詰めたのだが、食料3日分、医薬品・貴重品、最低限の衣類などを収めると後は水を入れれば満杯になる具合である。もちろん、これは大きさに妥協して集めたからであり、本気でスペースを取らないガジェットを用意すればもっと荷物を詰められるのかもしれない、が、それにしても他の人のブログとか見てると不要なものが多く見えて仕方がない。女性とか老人とか病人とか赤ん坊とかどうしても必要な物がある人はわかるのだが、アルバムだの思い出の品だのペットフード(それも数種類のブレンド品……)だの必要ないだろ、と思う。
 さらに、身分証とかを携帯電話やEvernoteに○○を入れておけば安心!ってバッテリー切れとか携帯電話の基地局の倒壊とか万が一の可能性を全く考えてないんだなと思ってしまった。なんだろう、「緊急時」に必要でもないものを持ちたがる癖に本当に必要な物を用意してないってのは経験談を聞いたり訓練での体験などでシミュレートできてないとしか思えない。僕は非常時の食料の期限を前まではEvernoteで管理していたが紙も併用する予定。だってあと一歩のところで信用出来ないから。

 というわけで、僕にとって必要だったものを一覧化して貼り付けてみる(下図)。

 これを家用持出し袋と会社用持出し袋と山歩きセットにコピーを取って入れておく。そうすりゃ現在装備が簡単に把握できる。ゲームやってる人ならわかると思うが、情報に簡単にアクセスしたりまとめたりできるのは作業のストレスを減らす効率の良い方法である。ちなみに改めて見なおしてみると、もう少し整理する必要がある。山歩きセットに転用する都合上、アイテムの二重所持を避けたいのだ。どこまでを転用してどこまでを山歩き専用にするかは検討の必要があるな……。
 さて、内容だが、上にも書いた通り山歩き用生存セットは家用持出し袋を流用。基本的に、非常食と医薬品は手を付けないこと前提でコンパクトにまとめる。外出用救急セットは常備薬など必要な物を小さいポーチにまとめた。
 会社用・家用持出し袋の中身を見てみる。
飲料水:会社用は用意しなかった。会社でも一応社員に対するサバイバルセットを用意しているのでかさばる飲料水は除外。最悪、ペットボトルを買えば良いし。ただし家用は万が一を考えて1.5リットルだけを用意。
非常食:そもそも会社に何日も閉じこもることが考えられないのでインスタント系は最小限にする。どちらかと言えば家まで歩くことを考え、行動食メインで用意した。飲料水にも書いたが、会社で用意したサバイバルセットがあるから十分であろう。家では少しインスタントご飯を多めにしたが、思う所があって、次回購入する際は乾パン類を多めにしようと決意。調理ご飯って大便になるんだよな……。さらに、非常食が美味しすぎるとついつい食べ過ぎてしまい非常食の意味が薄れるらしいとのAmazonで見つけ、納得した。とは言え、水を使わずに食べる可能性を考えるとある程度の味は必要と考え、この萬有栄養イーアール9を注文。言わずもがなだけど賞味期限を管理すること。
 ちなみにイーアール9をおやつとして食べた。何というか、砂糖菓子っぽい。唾液でパサパサ感がなくなり食べやすくなるも、水が足りない場合はきつい気がする。味は甘い。だから腹持ちもする。
医薬品:頭痛持ちなのでロキソニン、定番の風邪薬と絆創膏を用意。はっきり言って、これで対処できない怪我・病気が現れたら道具があっても何もできないだろう(だから応急処置とかの講習を受けようと思ってるのだが、なかなか機会がなくて……)。ビタミン剤などもそれが必要になるまで放っておかれることは持出し袋の想定外だろう。あと追加するならば正露丸と消毒薬と滅菌ガーゼだと思われる。
衣類:会社には予備の下着シャツとタオルを用意。万が一何かあっても安心だね! 僕も早くそんな身分になりたいものだ……。家・会社両方共手袋もしくは軍手を用意。
ライト&ラジオ:世間では手回し充電電灯なるものを推奨する方もいらっしゃるが、それって意味あるの? 手が塞がったら何もできないじゃん。そんなものよりも電池を用意して定期的に取り替える方がよっぽどかマシだと思う。なので、単三電池使用の懐中電灯を会社に、家には両手を空けるためのヘッドライトを用意。が、ここまで文句をつけといて言うのもなんだけど、個人の考えによってしまう。「俺は避難所でも何もせずに両手の回転運動に勤しむぜ!」とか考えてる人にはこの手の時間つぶし遊具がお似合いだ。
現金類:公衆電話が使えるように10円玉とテレフォンカードを用意しておこう。保険証のコピーも用意しておこう。保険や実印、通帳もまとめて入れることを推奨する人もいるが(っていうかネットサーフィンした限りだとそっちの方が多いけど)、空き巣の危険性を考えたら、これを盗むだけでめぼしい財産が手に入ります、的なセットを作ってはならないと判断。まあここはどっちの危険を重視するかだろう。
ライター:逆に、裸火を使うのって危ないのでは? と思うのだが、念のため用意。でも僕、生まれてこの方ライター使ったことないんだよ……。チャッカマンの方が使えるとオモタ。山歩き用に用意したのが目的。基本は使わないのでスペースを取らないミニライターにした。ってチャッカマンは圧電式なんぞな。山では使用できないのか。
ブランケット:銀色のアルミシートのアレ。かさばらないから用意したけど、一回使ったら畳むの面倒そう。水に濡れてもブランケットとして問題なく使えるのが最大のメリット。
ナイフ:ビクトリノックスのレギュラーサイズ。ナイフ、缶切り、栓抜きの3点を備えたものを用意しよう。所謂十徳ナイフはあるのとないのとでは安心感が違うと思う。
携帯電話用バッテリー:単三電池で充電できるやつ。なければないで仕方がないと思う。
ティッシュペーパー:街で配られてたりするのとか、ウエットティッシュのパックを入れておく。トイレットペーパーも使えるらしい。
布ガムテープ:家用に用意。使い所がわからないが、便利とのこと。
スコップ:POSTAL2とか言うゲームでは撲殺にも首切りにも使えたアレ。というのは冗談だが、地面を掘る機会は正直想定外だけど……。

 以上が緊急持出し袋に入れるもの。家では枕元に置いているし、会社では机の下、ヘルメットと同じ場所にある。
 僕は実家住まいなので親も備蓄品や緊急持出し品という形でコンテナに詰めているのでこれだけで済んでいる面はある。そのため僕個人で用意する必要のないものを「想定外」として切り捨てることができたのだ。ただ、持ち運べる量には限りがあるんだから割り切りが必要。市販されている緊急持出しセットは、本当に必要なのか首をかしげたくなるものも多いので、結局は最初から自分で用意したほうが良いとは思う。
 僕の思い出の品はアタッシュケースにまとめているので、落ち着いたらそれを取りに/隠しに戻る感じかなあ。家が倒壊したりしたらそんなことすらできないけど。
 念のため書いておくと、僕は避難生活も緊急持出し袋が必要になったこともないので、この記事を鵜呑みにすることはないようご注意を。自分で考えることが大切だと思います。
ー記事をシェアするー
B!
タグ