Tellurは、……現在色々物色中です。

人生設計

2014年3月9日  2014年3月9日 
 正直、ブログではわざと僕の人生がまるわかりになることは書かないできた。
 でもしばらく前に会社の同期に会ったらその場の9割弱が結婚しててショックを受けたから愚痴っぽく書く。若者の晩婚化ってなんだよ、それ。いや、流行りのテレビドラマ見て、オタク向けに特化されたアイドルの搾りカスでブームに乗った気になって、ネタにされきって化石化した流行語を使って、スノーボードとか飲み会とかで団体行動するみたいな他人と関わる人生に背を向けた僕の選択の結果ではある。自分の選んだ道だから悔いはないし、オレの価値を見極められん世間が悪いなどと言うつもりもない。ただ、僕が今まで独りで集めていた知識や思い出やアイテムが文字通りクソの役にも立たなかった。そればかりか僕はソロプレイヤー気質であり、ネトゲでもオタク界隈でも主流から外れた方向に動いて、そんなのに優越感を感じで誰かと共有する努力すらしていなかったザマが現状だってことを見せつけられてショックを受けたんだ。

 気の合う友人ってのもいない。リアルはもちろん、ネットの中ですら付かず離れずの関係が心地よい。そりゃ僕だってUOで派閥戦やギルドウォーとかでヘッドセットを毎日深夜に装着しつつ、たまのオフ会で変態キャラの中の人が子持ちで驚いてみて、5年6年経ってゲームを卒業しても連絡を取り合うような関係に憧れる。親しい友人ってのがネトゲきっかけというのが末期的な気がするが、ゲームは仕事なんだよと力説する連中を鼻で笑いつつ、それでもその充実感は羨ましい。

 他人と触れ合う関係が面倒くさいと本気で思っており、ニコ動の馴れ合いコメントすら書き込まない。ブログもツイッターも自分からの発信のみ(ブログのコメント欄は閉じてるし、ツイッターも基本はリツイートも返信もしない)。他人と合わせるのが嫌とか、私らしくとか気取った感じではなくて、例えば同僚と一緒に電車に乗っても読みかけの本を当たり前のように読み出すとか、みたいな。自分でもこんな人間には1回か2回話しかけてみて、リアクションが薄ければ次からは無視するだろう。
 彼女とか欲しいなと思うけどそもそも友人すらいないので、出会う機会もないし出会ってから人間関係を作り上げる感覚がわからない。親や数少ない親戚とはべったりとした関係で、一方で他人とはビジネスライクな付き合いをしているので、見ず知らずの人間に出会ってからお金の使い道や思想などを信頼し合い、さらには肉体関係まで進むのが全然実感としてわかない。非モテに対してソープへ行けってのがギャグとなった今日このごろだけど、一部の人にとってはそれこそソープにでも行かねば当事者感覚が得られないかもしれない。正直、僕は性行為も含めて付き合うってのが完全に三人称視点からでしか想像つかないのだ。ネトゲの思い出は一人称視点で記憶が作り上げられているというのに。

 昔からオタクに対してコミュ障だの社会不適合だの言われており、非モテ論が流行った頃はオタクだから彼女ができないだの友達ができないだのと言い訳もあった。今はどうしようもない。その手の界隈に行けばオタクでも問題ないと言ってくれる女性はいるし、女性に臆面もなく話しかけ仲良くなるオタクもいる。僕は異なる。それだけだ。非モテの中には昔みたいな強制お見合い結婚を社会として求める人もいるけど、僕はやっぱり自由な社会が好きなのでその意見には与しない。そして責任を誰にも転嫁できず自らの首を締める。中途半端なのだ。ここで恥も外聞もなく怒りを世間に出しきれば、もしかしたら人生が変わるかもと空想しつつ、それを格好良くないと感じる自分もいる。

 仮に僕が結婚なんて、恋愛なんてどうでもよいと信じており社会からの圧力に悩んでいたらそれはそれで救いがあったのかもしれない。求めるものはすでに手の平の中に、あとは世界が変わるだけ。でも僕は、結婚したいし子供も欲しい。両親みたいに仲の良い家庭を築きたい。届かない彼方に宝石があって、しかも周囲からもっと手を伸ばせとやいのやいの言われる感じだ。

 正直、友人も恋人もいないけどそこまで寂しく感じないから余計に対策を立てる動機がないのかもしれない。ネットの世界とか見てると、寂しく感じないのは僕だけかなと思いつつ、でも僕みたいなのも多いんだろうと思う。2chやニコ動に書き込むのすら煩わしいという人種。自分から話しかけず目の前に漂った情報を取り込むことで充足を覚える人種。時々寂しく感じるが人との出会い方もわからないし、断られることが怖いから動かない。人間関係に努力を割かなかったので貧しいエサしか捕まえられない。それでも当人は平気のつもりでいて、ある時自分の境遇を客観視して驚く。好きなように生きることしかできないじゃん、と。

 だからと言って今までの生き方を後悔するつもりはない。初めてエロゲに触れた学生時代、エロゲ声優にハマりオフ会にも参加したあの頃、サークルという名のゲーム部屋に入り浸りガンダムVSシリーズを1人プレイしてた大学、そのサークルすらUOによって幽霊部員となった青い春、社会人になって自分を変えようと思っても結局何もせずに一人遊びだけ充実させてしまった現在。この経験があるから今の悩みがあるわけで、できるものならもう少しチャラく生きてみたかったなと思うんだけど、自分にできないことはわかっている。

 ただ楽しむだけで終わってくれるんじゃないんだよね。
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B!
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