Tellurは、……現在色々物色中です。

ボードゲーム雑感

2014年7月14日  2014年7月14日 
・PIT wikipediaへのリンク
・ヘリオス  Hans im Gluck /Martin Kallenborn and Matthias Prinz作 2~4人 10歳以上 45-60分) メビウスブログへのリンク
・タウンセンター LudiCreations GIGAZINEへのリンク

 昨日はRole & Roll Stationのゲーム体験会だった。そこで上記3つのゲームを遊んだ。
 PITは1ゲーム6ラウンドくらい、ヘリオスは1ゲーム、タウンセンターは3ゲーム。……昨日、タウンセンターを複数回遊んだバカを見かけた人は、僕だと思ってくれ。

 PITは楽しいけどパーティゲームでしかない印象を受けた。多めの人数でもできるのでパーティには最適だけど、ボードゲームを遊びたい人にとっては肩透かしをくらった気分。楽しかったが次回も遊びたいかと聞かれたら首を振るだろう。

 ヘリオスは勝利点を稼ぐ方法が複数あって面白い。まあ、基本的には全ての戦略を満遍なくなんて不可能なんだ。他プレイヤーの動向を探りつつ、現在の自分にとって有利な点数稼ぎを見つけて総力を注ぐ。他人に対する妨害があまりできないのは平和的なので高評価。1ゲーム4ラウンド4フェイズ(つまり1人16回行動できる)しかないので選択ミスがダイレクトに勝敗につながるヒヤヒヤ感も良い。

 が、この後でヘリオスへの好印象を吹き飛ばすとんでもない作品が待ち構えていた。
 それがタウンセンター。
 市街に見立てた碁盤のマスにアパートや店舗やオフィスに見立てたそれぞれ色の異なる正立方体(キューブ)を積み上げるゲーム。みんながシムシティだと言ってた。このゲームはルールと概念が少し複雑で、積み上げの規則に慣れるまでは何をしたら良いのかわからないし、勝利の方法も見えない。
 どうも好き嫌いがはっきりと分かれるゲームらしく、僕は1回も勝てなかったのに3ゲーム遊ぶほどハマッたのだが、一方で苦手だという人もいて難しいところ。でも都市の成立がキューブを積み上げることで実感できる楽しさは感じられると思う。ルールと勝利方法はわかりにくいが、他人を妨害するやり方は比較的簡単にわかるので初心者でも楽しめると思う。
 欠点としては、ゲーム中盤以降に溜まりまくるお金の使い道がないこと。お金が一番必要なのはゲーム序盤のエレベーターや電源施設やオフィスを建築する場面であり、ひと通り建て終わると(というか、ゲームを実際に遊んだ人ならわかるけど、これらのキューブって数が少ないからすぐになくなってしまうのだ)あとはひたすら貯めるしか使い道がなくなる。しかもお金がなかなかの勝利点になるので単純に建物で勝利点を稼ぐよりもお金で稼ぐほうが効率が良いのは難点(お金から勝利点へのレートは5金=1点、対して購入する建物は最低5金、建築済の建物を増やすなら5金×n個目という価格になる)。オフィス系のキューブを追加したり、お金を勝利点に変換するレートを15金=1点くらいに下げる方がお金に対する緊張感が生まれたと思う。
 でもそんなことを吹き飛ばすほど楽しい。盤面を変えるだけでゲーム性が大きく変わるから飽きにくい。建築できる施設の種類は……これ以上増やすと複雑過ぎるか。こんな感じのゲームを作ってみたいなあ。
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