2014年8月10日日曜日

「健全ロボダイミダラー」(ペンギン帝国、2014)

 実は原作が合わなかった。同じ作者の「火星ロボ大決戦!」は楽しく読めたのに。
 この作者はお色気を含めた軽いノリのギャグが秀逸で、シモネタに結構絡めるんだけど、その笑いのポイントはどちらかと言えばテンポだったり言葉のチョイスだった。だからお色気がメインの要素になったダイミダラーは笑いが足りないと感じて途中で止めた。
 とはいえ、「のうりん」レベルで合わなかったわけじゃないのでアニメで解釈され直すと楽しく見れるかなと思ったが、うーん、やっぱり微妙。

 一番自分に合わなかったのはそこまでお色気をメインにするならエロアニメ(原作マンガは序盤しか読んでいないが)にした方がもっとはっちゃけられるんじゃないかなと。まあ、全年齢向けだからシモネタがシモネタとして笑いになるのかもしれないが……。声優に「ティンポ」だの「セックス」だの修正音なしで言わせるのに、行為として及ぶのは胸を揉むとか裸を見る程度。セリフがそこまで過激ならハニートラップや正義のヒーローによる「お仕置き」があってもバランス悪くないのにその手の描写がない(ってこりゃ市立戦隊ダイテンジンだな……)。同じように発言が過激だったアニメ「生徒会役員共」との違いは「生徒会役員共」はよくも悪くも真面目で無邪気にエロネタを語っていて視聴者や主人公との常識の落差を笑いにしていたのに対し、ダイミダラーは明らかにエロいことだと認識して登場人物がしゃべっていてエロさを笑いにしている点。そのくせ裸に修正を入れるなどというレベルの低いこと。エロ方面に進むならもっと道があるだろうに何でこの程度のところで止まるかな。

 シモネタが楽しいのはどこまで過激なことをするんだろうというハラハラ感にあると思っている。パロディとかも同じだ。今作は「ティンポ」と言わせた時点で一線を超えてしまっているわけで、ここから先はさらにエスカレートしないと笑いにならないんだけど
 つまりは性行為の対象キャラに12歳だとか言わせてるコミックLOの爪の垢でも煎じて飲めということで。ちなみにLOはLOで表現規制派にアドバンテージを与えているようで手放しで褒められないのだが。

 ところでダイミダラーって主人公たちが主人公たる意味ってあったのか? いっそつわリッツの魅力を全開にするために美容室プリンスどもがペンギン世界を侵略する悪者側として描いたほうが主人公サイドの密度が増えたと思う。敵が単なる悪者ではなく……というのは正直十数話の尺じゃあ描き足りないんだ。霧子コンビがニコ動でバカップルだの色々言われたのって1つには描写が足りないせいでもあったのではないか。

 色々書いたけど、アニメを見終わって「火星ロボ大決戦!」を読むとやっぱ面白い。ダイミダラーは何かが違うのだ。