2014年10月14日火曜日

「ジュラシックパークIII」(ジョー・ジョンストン、ユニバーサル、2001年)

 あのジュラシックパークの3作目。ぶっちゃけ続きものってのはエポックメイキングだった第1作を超えなきゃ評価されないから、その意味では悲しい運命を負っている。みんな、もっと作品単体で評価してあげなよ(とスターウォーズのエピソード2や3をけなしていた人間が言ってみる)。
 とは言え、ジュラシックパークシリーズは形は変えても何とか1作目の衝撃を維持しているシリーズだと思う。
 1作目のジュラシックパークは言わずもがな、恐竜が目玉のテーマパークというワクワク感。それを引き裂くカタストロフィという派手なコントラストが見ものだった。
 2作目は秘境探検でワクワク感を出しつつ、終盤の恐竜上陸でそこまでするかと度肝を抜いた。が、恐竜を上陸させたことが評判を悪くしてしまった面もある。

 今作は2作目以上に登場人数が少ない。さらに島の地形などに精通している人もいないので漂流記といった趣が出ている。武器も持たず(主人公にとって)偶然上陸してしまったため逃げるために島を横断するも行く先々で恐竜に襲われる。物資も隠れ家もなく、目的地である海岸まで行ったところでどのようにして島を脱出するのか、打開策が見えない中でとりあえず動く焦燥感。川下りで草食恐竜の群れが見え、ほっとしたと思ったら肉食恐竜に襲われる展開。ラプトルを退け、海岸についてどうやって助けを求めるのかと思えば軍が上陸するという爽快感で終わる(が、個人的には軍隊を登場させないほうがジュラシックパークっぽさがあってよかったな)。

 とは言え不満も多少ある。
 見ていて不快だった依頼人の夫婦。こいつらは自分のわがままで飛行機の運転手などを殺した結果になったが、そこでの贖罪がいまいち薄い気がした。なんとなく艱難辛苦を共にして主人公のお供になって、恐竜から一緒に逃れる中でそれどころじゃなくなって、みたいな。
 また、恐竜の描き込みが薄い気がした。シリーズ恒例のライバル役であるラプトルやT・レックスはともかくとして、登場人物と絡んだのはスピノサウルス・プテラノドンく・パラサウロロフスくらい。1作目なんかは序盤にトリケラトプスが大写しになったり、ブラキオサウルスと顔を合わせるシーンがあったりと恐竜を身近に感じる仕掛けが随所にあったのだが、今作では種類が少ない上に単なる攻撃者としての役割しかない。

 全体的にはジュラシックパークの雰囲気が存分にある。序盤の華やかな雰囲気から一変した不穏さは予め恐竜が襲い掛かるとわかっているとはいえ、怖い。映画館で見ればよかったと後悔した。