Tellurは、……現在色々物色中です。

万年筆のメンテナンス

2015年4月4日  2015年4月4日 
 もう相当古くなったが、2月21日に静岡に行ってきた。
 目的は 四葉商会 新静岡店のイベントで、ペンドクターの長原幸夫氏に万年筆の調整をしてもらうため。

 万年筆は2本持ってるが、ペン先が太いのが悩みだった。一般的なノートに書くと裏写りが激しく、また筆跡がインクでベトベトになるので一度書き上げたらしばらく乾かす必要があり、効率が悪かった。
 1本目のペリカンスーベレーン1000は細く(MFサイズ)してもらった。当初は長刀研ぎをお願いしようとしたが、わざわざペリカンの1000を長刀仕様にするなどもったいないらしくこれは細くするだけ。
 2本目のセーラー製長刀研ぎ万年筆は同じくペン先を細くし、古山モデル(万年筆画家の古山浩一氏仕様)にしてもらう。

 開店が10時とのことだったが、2日間とも9時前後から列ができており、ペンドクターの人気を改めて感じた。
 僕がありがたいと思ったのは、言葉足らずの説明で大枠の意を汲んでくれて選択肢を出してくれる点。使い勝手が多少悪いんだけど……というアレな質問内容に、客の要望の一歩前の研ぎ具合を見せてくれ、それからちゃんと研いでくれた。
 僕は専門的な内容がわからないし、今より多少使い勝手の良い物を黙って渡されたらそのまま受け取ってしまうのだが、イメージを形にしてくれた時はさすがだと感じた。理屈で語れない、不満はあるけど満足のいく状態を説明できない、そういうのを長原氏は形に落としこむ。そこら辺の意を汲み取る能力も含めたのがペンドクターなんだと改めて思った。

 そうそう、他人の万年筆の持ち方を見ることが出来たのも収穫だ。今まではかなり寝かせた持ち方をしており、かえって字が下手になっていた。みんな結構立てて持ってて目からうろこ。これからはボールペンと同じ持ち方にするから、字がちゃんと書けるぞ。
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