2015年9月24日木曜日

「女子高生 Girls-Live」(大島永遠、双葉社、2015完結)

 あの伝説の「女子高生 Girls-High」の続編、なんだけど、キャラクターはほぼ一新されてるので前シリーズを知らなかったり忘れてても問題ない。テンポが良く、ギャグマンガとはかくあれという作品だった。

 僕がこのマンガで面白かったのはキャラクターの描き方。大バカだけどムードメーカーな主人公とその周りにそこそこバカな中二病と少々バカな博士タイプを序盤で配置したものの、真面目で賢い委員長タイプが現れた結果、主人公と委員長タイプのコンビに内容がシフトしていった。最終話近くは委員長タイプが語り手となるなど裏主人公としての貫禄を見せつけた。……ボケツッコミとして描きやすかったんだろうなあ。読んでる身としても委員長タイプが主人公の言動全てにいちいちツッコミを入れるので爆笑していた。最終話まで読んでから第1話を読み返すとテンポの違いに驚くくらい。
 物語が進む内に主人公軍団を形成していたバカ2人が脇役になり、代わりに委員長タイプをライバル視していたキャラ(ややスイーツ気味)がモブから準主役へ変わったりしていた。いわゆるキャラが勝手に動き出すという状況かな。作者も恐らく勝手にキャラが動いているのがわかっていたらしく、ちょくちょく脇役となったバカ2人をクローズアップしていたのだが、結局は準主役の座を奪還するまでは至らなかったっぽい。それでもって途中から主人公がライトな百合的好意を委員長タイプに抱いているのには笑った。バカ2人がますます脇役になってしまう!

 というわけで、内容も面白いが、それ以上に主人公とコンビを組むキャラがあからさまに変わったのに気付けたのがもっと面白かった。なお、全巻読むとやっぱり主人公の相方は委員長タイプが適任だなと思う。正直バカ2人は自分から動き辛いキャラだった。

 読み終わってふと思ったが、主人公ってかなり裕福な生まれだよな。子供の頃からかなりのおめかしをして、母親は裁縫とか有閑マダムっぷり。兄3人を普通に大学に入れ、主人公自身は高校3年目をアメリカ留学。何でこの家庭からここまでのバカが誕生したのか気になる。