2016年11月19日土曜日

歳をとったと思ったこと

 昔々、まだ若かった頃、本や映画に耽溺していた。
 親は僕に比べて映画も本も興味がなさそうだった。僕が次々に本を買うのに苦言を呈し、自分は同じ本や決まった作家を何回も何回も見かえしていた。
 一度なんで新しいものに手を出さないか聞いたことがある。

 「疲れるんだよ」

 一言そう言われた。僕は正直、親は文化的なものに興味がないのかなと思っていた。
 そして僕も良い歳になって、何となくその時の親の気持ちがわかった気がする。

 とにかく集中が持続しないのだ。学生時代ならネットゲームに朝から晩までハマり、それこそ寝る間も食事の時間も惜しんで遊べたのに、今は自分の生活と比べて程々になってしまう。元々飽きっぽいからかなと思っていたが、何か違う。飽きたなどとは別の理由で夢中になれる時間が年々短くなってくる。
 ふと、親と同じように、僕も体力や集中力が衰えているのだとわかった。
 歳をとるというのはこういうことなのだろう。大人になると保守的になるというが、そうなのだ。行動する気力が失われ、意思の持久力も減る。
 今後新しいことに夢中になれるのかな。