Tellurは、……現在色々物色中です。

「ひもてはうす」(石ダテコー太郎監督、バウンスィ、2018)

2019年1月18日  2019年1月18日 
 石館監督の作品は好きで、極力見ていたが、今作は期待外れだった。
 その大きな原因は、1話15分という放送時間に対し、レギュラーキャスト6人と今までで一番の大所帯となっており、キャラクターもキャストも掘り下げが不足していたからである。そもそもキャストは石館監督初である洲崎氏を除けば全員2回目以上の出演であり(最小公倍数では「gdgd妖精s」+「てさぐれ!部活ものシリーズ」。最大公約数では「gdgd妖精s」+「直球表題ロボットアニメ」+「てさぐれ!部活ものシリーズ」+「キュートランスフォーマー」と書けば新しさがないのがわかるだろう)、キャストの掘り下げは今までの実績に大きく依拠しており今作ならではの新鮮味がなかった。
 さらに、石館監督アニメの売りであるだろうアドリブパートも、そもそもキャスト6人がフルに揃った回があったんだかなかったんだか、そういう状態なわけで、声優アニメとしても見どころに欠けた作品だった。アドリブパートで声優が全員揃わないのって「てさぐれ!部活もの すぴんおふ プルプルんシャルムと遊ぼう」でもあったけど、あれは「プルプルんシャルム」のプロモーションアニメみたいな位置づけだから問題にならなかったのであり、完全新作の今作で同じことをやられると不完全なアニメという印象しかもたらさない。
 もちろん個々のネタは面白いものがあったので惜しいなあと思う。いつもの石館監督の通り、新人声優3人を起用した方が良かったのではないかな。製作的にマンネリだったかもしれないけど、アニメとしての既視感をもたらさずに済んだと思う。
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