2010年1月1日金曜日

「アリ地獄VSバラバラ少女」(駕籠真太郎)感想



 やっぱり駕籠真太郎はこれだよな……。そう思わせる奇想天外な作品を集めたマンガです。
 ここでただ下品なのは駄目だーなんてことを語りましたが、じゃあどんな作品が好きかと問われるとこれを挙げます。この数年で一番脂の乗った作品集ですな。

・「オカルト病棟24時」シリーズは予知能力やポルターガイストなどアレ系のネタをスプラッターと混ぜてみた作品。落ちがちゃんと付いているので安心して読めます。
・「蟻地獄」&「切断日和」はそれぞれ蟻地獄の「引き寄せる」性質や漫画表現としての切断面が暴走して~な作品。駅前シリーズみたいなネタをエスカレートさせるイメージです。ただ、駅前シリーズはお題を与えられてひたすら連想ゲームのようにネタを詰め込んでいきますが、こちらは一つのネタから浮気しません。
・「輪廻の海」は過去の事件と現在の事件がリンクしていく系のミステリ風味の作品。この感想文書いているのが「フラクション」読んだ後だから余計にそう思えるのかもしれないけれど、駕籠真太郎の作品は叙述ミステリーとの相性が確かに良いかも。一捻りきいた落ちにも満足。
・「血走りの家」:個人的にヒロインの造形がツボでした。何か萌えた。あと、最期に校舎が血管化した木に覆われるシーンはマンガでなければできない作品だなーと改めて思わされました。
・「呪いのワラ人形家業」など(p145-p178):小ネタ集。いつもの駕籠真太郎を期待していると肩透かしを喰らいます。まあでもヤングジャンプだしこれでいいのかな?