Tellurは、……現在色々物色中です。

「無一文の億万長者」(コナー・オクレリー、ダイアモンド社、2009)

2014年5月22日  2014年5月22日 
訳者の山形浩生氏をネットで発見してからいつか読みたいと思っていた本だ。経済学の解説書だとかが優先していて順番が後回しになってしまった。 1.概要  この伝記は億万長者と言われていたデューティーフリーショッパーズの創業者が人知れず慈善団体を設立しており匿名を条件に1国を変えるほどの寄付=投資を行っていた、と紹介される。実は僕は山形氏のサイトでその文言を読んで優先順位が下がったのだ。だって匿名で寄付するって出落ちじゃん。何を考えて億万長者なのにそんな行動に出たのか気にはなるが、他の本を優先してしまった。  で、実際に読んで上の紹介文とは全く違うことに驚か…

「百合男子」(倉田嘘、一迅社)→2巻断念

2014年5月22日  2017年2月24日 
まだ咳が出るけど現世に戻った。  自分に合わなかったので完読する前に中途断念。しかも読めなかった理由を書こうとするありさま。  物語ってのは主人公が好きになれるか否かでハードルが大きく上下する。あまり詳しくない事柄について書かれた随筆ですら筆者の書きぶりが上手ければ最後まで読み通す気になれる。その意味で、「百合男子」の主人公は僕には合わなかった。  百合男子のあらすじを最初に聞いた時、2次元キャラに命をかける主人公がオタクであるコンプレックスとしかもマイナーなジャンルである百合好きこだわりを現実世界でどう生かすか、それとも物語世界に拘泥するかという絵…