Tellurは、……現在色々物色中です。

「学校の怪談」シリーズ(平山秀幸監督、東宝、1995~1999)

2016年3月21日  2017年2月24日 
ホラーは苦手だ。怪談とか少し怖い話は好きだけど、 ホラーと呼ばれるジャンルの、特に映画はダメ。 ホラー映画は半分スプラッターとかびっくり箱みたいな刺激ありき の映画になっている気がする。  変な言い方だけど牧歌的なホラーはないのだろうか。  そう思って考えていたところ、「学校の怪談」 シリーズが思い浮かんだ。  今はもう十分に古い作品になっているこのシリーズ。 ターミネーターがリブートされジュラシックパークシリーズとスタ ーウォーズシリーズの最新作が作られまだまだ恐怖の大王が来てい ない2015年(今は2016年になってしまったが) から見た感想はどうだろうか。  単なる子…

「帰ってきたヒトラー」(ティムール・ヴェルメシュ、河出書房新社、2014)

2016年3月18日  2017年2月24日 
なかなかブラックだと聞いていたが、噂に違わぬ内容だった。  「ヒトラーが現代に蘇った」らこんな事態になってしまうとは。  この作品の肝は現代のネオナチを批判しているわけではないことだ 。むしろ、もしも1933~45年当時のヒトラーが蘇ったら、 当然現代はナチスもヒトラーもドイツでは規制されているが、 果たしてヒトラーの思考そのものは規制されるのか、 というテーマが主題である。 現代に展開された彼の思想をドイツ市民は受け入れる余地があるの ではないかとおだやかに批判している。  読者はこの本を読み始めると、 ヒトラーがあまりにも人間的に描写されすぎており驚く。 ヒトラーの一…

イブニクル(アリスソフト、2015)

2016年3月15日  2017年2月24日 
普通のRPG。ランスクエスト形式という紹介があったが、 ランクエとは全く異なる。 スキルの使用回数制限のないランクエはランクエじゃない。 それはランクエの形式が大量のキャラを処理する仕様上、 行動に制限を設ける必要があったのに対し、 イブニクルは最後までレギュラー戦闘キャラ5人であったという差 。だから本当に普通のRPGであり、 旅行気分を味わえるRPGとして最適である。  ゲームバランスは非常に優しく、 TADA部長がマニュアルに書いているようにゲームを進める上で プレイヤーに不都合はかけない感じ。 僕はレベルを上げまくるプレイスタイルだからかなり難易度が低く 感じたけど…

ヘイトフルエイト(クエンティン・タランティーノ監督、ア・バンド・アパート、2016)

2016年3月15日  2017年2月24日 
ミステリー……なのか、これ? 鑑賞中は昔のアメリカ合衆国の黒人差別と南北憎悪に関する社会派 映画だと思っていた。 あの密室殺人のトリックはミステリーとして宣伝しないほうが良い と思う。アレを見た瞬間、 手元にギターがあったら壁にぶつけて壊してたぞ。  それはともかく、この映画は挑戦的だと思った。 舞台が南北戦争直後ではあるものの、「ニガー」 という言葉が連呼されている。言うまでもないが、 この言葉は侮蔑語であり、 アメリカ内ではたとえ歴史を舞台にしていても極力使わないと思っ ていたため、驚いた。このという言葉が「ヘイトフル」 という内容を象徴的に表している。  登場人物は南…

オデッセイ(リドリー・スコット監督、スコット・フリー・プロダクションズ、2016)

2016年3月15日  2017年2月24日 
確かに火星版鉄腕ダッシュだった。 無人の地に残されてのサバイバル。 そこらにある材料で作物を作ったり、通信機を作成したり。  どうでも良いことだが、 じゃがいもは芽が出る状態で火星まで持っていくのか。 調理の手間とかかかるんじゃない?  いわゆるサバイバルものとしてもしかして主人公が死ぬんじゃない かと思いながら見れたし、 問題が起こっても科学で解決する姿は格好良かった。 いわゆるPDCAのサイクルが実際に描かれており、 こうやるのかと感心した。それにしても主人公の楽観性はすごい。  ただ、ハラハラドキドキの連続だった序盤に比べ、 火星と地球の通信が確立してからは消化試合気…