Tellurは、……現在色々物色中です。

感想文にタグを追加した

2017年2月27日  2017年2月27日 
当初は日記&ゲームプレイブログになると思っていたのだ。UOやポケモンやボードゲームで書くことがなくなってからは、日記やガジェットを書く気もなく、適当に好きな本やゲームの感想文を綴っていたら、いつの間にか数が多くなってしまった。これでも小説やマンガは連載中の感想を書かないと決めているのだが。  というわけで、 Anime Comic Game Movie Novel のタグを追加し、今までの感想文も出来る範囲でタグつけし直した。疲れた!

マジカル・ガール(カルロス・ベルムト監督、アキ・イ・アリ・フィルムズ、2016)

2017年2月24日  2017年2月24日 
まどマギだ! 長山洋子だ!  などと宣伝されていたのだが、 蓋を開けてみると普通の映画であった。 そもそもポスターに書かれている批評家達からのコメントというや つ(当り障りのないことが書かれるアレ) で新房氏や虚淵氏が含まれていないのはともかく、 せめて本を出した山川賢一氏くらいがコメントを寄せても良いのに ……。こんなところから、 オタク向けに宣伝をしていないことがわかる。 そしてその判断は正しい。  そもそもまどマギが衝撃だったのは、「ちだまりスケッチ」 という部分のみである。正直、 実写映画だとそこまで驚くべき内容ではないことが、 この映画を見ると再確認できた。 誰かの願…

ネットと問屋買い

2017年2月17日  2017年2月17日 
世の中にはグラハムビスケットなどというそれはそれは美味しいお菓子があったのじゃ。  これを一番食すものは悪魔の呪いに遭う。そのような言い伝えがあり、みなスーパーなるところで少しずつ仕入れ、いつかはお腹いっぱい我が物にすることを夢見てたのじゃ。  そんな中、愚か者がネットショッピングなるものを駆使して買うことを考えた。周りの者は彼を止めた。誰だって破滅の道に進みたくはなかろう。  しかし愚か者は愚かにも欲望に抗うことができずにポチってしまった。  一時の気の迷いは身を滅ぼす。彼が正気に戻ったのは4箱のグラハムビスケットを受け取ったときじゃった。これを…

「銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件」(アンドリュー・カウフマン、東京創元社、2013)

2017年2月7日  2017年2月24日 
不思議な不思議な、物語である。幻想的というか、明らかに比喩の塊で、単に文章を読むだけではこの本を楽しめないだろうと予感させる。  この本は、銀行強盗、つまり人生の大切なものを奪われた人たちの顛末を描いた物語だ。ただし、その大切なものは今の現状では失われた存在であることが示唆されている。語り手である「僕」の「妻」も夫との出会うきっかけのものを大切に身に付けているが、夫との関係はギクシャクしている。現状で人生にとって欠如しているものが強盗に奪われた大切なものに象徴され、その人生の欠如を回復しなければ不思議な出来事によって破滅してしまう、そんな物語なのだ。 …

「クリムゾン・ピーク」(ギレルモ・デル・トロ監督、レジェンダリー・ピクチャーズ、2016)

2017年1月26日  2017年2月24日 
ある種のマンガ的な登場人物がズラズラ現れ、美しい屋敷の中で演じられるサスペンス……との評が一番適切であろう。ジャンル的にはホラー(幽霊映画)なんだろうけど、主人公のお嬢様があまりにも頭悪すぎて誰かの助言なしでは生き残れないから幽霊を登場させました、と言われても不思議ではないほど幽霊要素は薄い。戯画化された人間ドラマが見どころで、誇張された登場人物たちが過度にシリアスにもアップテンポにもせず、お上品な映画に仕立て上げている。幾つか読んだことのある19世紀のイギリス怪奇小説を映画化すればこんな感じになるんだろうなと思った。  登場人物はこれでもかと言うほ…

「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン」(ピーター・トライアス著、中原尚哉訳、早川書房、2016)

2017年1月22日  2017年2月24日 
最高の作品である。普段僕は文庫を買っているが、ハヤカワ文庫だと分冊になる&巨大ロボット(作中では「メカ」と呼ばれる)のイラストがつかないので大判を買ったが、当たりであった。  フィリップ・K・ディックの「高い城の男」が作者によって言及され、数多の書評サイトもまずはそれとの比較を行っているが、僕は読んでないからわからない。もちろんこの本は「高い城の男」と関係ないので、普通に単体の作品として楽しめた。 1.歴史改変SF、らしい  僕はあまり歴史改変SFを読んでこなかったので本作のような本格的なのは初めてである。だから実はツッコミどころも多いのだが、概ねジ…

「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」(ギャレス・エドワーズ監督、ウォルト・ディズニー、2016)

2017年1月12日  2017年2月24日 
2016年の最後にこんな大作を持ってきたなんて今年は豊作だなあ。  今作は完全に外伝。そのためおなじみのキャラはほとんどいない。そのため時たま出てくるダース・ベイダーが「そう言えば今作はスターウォーズの1作品だったんだ」と思い起こさせてくれる。とは言え、魅力的な宇宙船やエキゾチックな風景の惑星、色々な姿を持った宇宙人たちはスターウォーズらしさを全く損なっていないく、それでいてキャラクターが一新されたことで新鮮さを印象付けている。  視聴者にとっても完全に新規のキャラクターたちが主人公だったので、どこの馬ともしれない奴らが集まって英雄的行為を成し遂げる…