Tellurは、……現在色々物色中です。

「名探偵ピカチュウ」(ロブ・レターマン監督、ワーナー・ブラザース&レジェンダリー・エンターテインメント、2019)

2019年5月30日  2019年5月30日 
いやー、ポケモンもついに実写映画になるとは……。しかもかなりちゃんとした内容だったし。やはり全世界にファンがいる作品は珍妙なアレンジを加えられないので強いな、と改めて感じたのだ。  ポケモンゲーム(特に初代=第一世代)のファン的には、出てくるポケモンが第一世代だけじゃないのが面白かった。内容とビジュアル的に対象年齢が高いと思ってたのでてっきり第一世代しかいないのかなーと思っていてびっくり。数は少ないけど、ちゃんとフェアリータイプも出てる! でも毒はゲンガーだけ、鋼タイプは出てこなかったと思うし、ドラゴンタイプも虫タイプ( Wikipedia )を見るとバ…

「巨星 ピーター・ワッツ傑作選」(ピーター・ワッツ 著、嶋田洋一 訳、創元SF文庫、2019)

2019年5月15日  2019年5月15日 
初のピーター・ワッツ。原題を見ると「『島』と他の物語」なのに日本語訳では「巨星」が全面に押し出されている。この違いは何だろう、と思って読む。どの作品も最初のページに1ページ解説がついており、しかも結構深いところまで解説してくれている。この手の作品ごとの解説は訳者が連想したことを書いてお茶を濁すこともあるが、物語の終わりまで解説していてこれだけでも傑作の予感。  トップバッターの「 天使 」は戦争用AIという人間とは異なる存在が知性を獲得していく様を、AIにフォーカスしつつも三人称形式で描く。AIにとって仲間は同じ戦闘兵器であり、時々メンテナンスする人間は…

「みならいディーバ」(石ダテコー太郎監督、ヤオヨロズ製作、2014)

2019年5月14日  2019年5月14日 
参考: みならいディーバイベントに行ってきた こちらも: ひもてはうす感想  再度見直してたが、やはりこれはすごいと思った。モーションキャプチャーによる生放送アニメ、視聴者参加型、リアルタイムで歌詞付け、など演者だけでなくスタッフやオーディエンスも巻き込んで生アニメを作っていた。はっきり言って、リアルタイムで視聴していないとこの凄さはわからないと思う。今は22/7計算中みたいにモーションキャプチャーアニメが普通にある。2014年にこの技術を用いて、しかもその動きをアニメとして放送して、1時間かけて1つの曲を作って歌う。今から考えると視聴者が少なかったらどう…

「通し狂言 妹背山婦女庭訓」

2019年5月14日  2019年5月14日 
https://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_s/2019/5124.html  ちょくちょく文楽は鑑賞していたが、先日初めて1日まるごと文楽に費やした。座り続けてるの、さすがに疲れたぜい。  この作品を見て驚くのは、舞台が飛鳥時代(大化の改新頃)のはずなのに、考え方や風俗習慣が完全に江戸時代であること。天智天皇や蘇我入鹿はお公家さんっぽい服を着ているが、彼らの部下は侍だよね……? そういえば武家とか大名の娘とか言ってた気がする。江戸時代の庶民がそもそも貴族の服や飛鳥時代のことをどれくらい知っていたのだろう?…