西城秀樹のおかげです(森奈津子、ハヤカワ文庫、2004)
2011年1月30日
2017年2月24日
世に言う「書評サイト」には頭があがらない。特にビジネス書やルポではなくフィクション(ラノベも含めて)がメインの書評サイトには。
小説ってのはある意味読むのに時間がかかる。登場人物を見渡し、しかも性格も把握しないといけないのだ。その上で物語が始まる。しばしば語られる小説の面白さがわからないってのはここから来てるのではないか。ラノベはさらに「設定」と呼ばれる代物があるので地獄絵図。だから散々軽いだの何だの言われてるけど、ラノベを最初から最後まで読める人はある種の情報処理能力が優れているのだ。僕も去年断章のグリムを数年ぶりに読んだからわかる。必要な説明が…